|
大洲藩で若くして郡奉行となった中江藤樹は、不作により減租を願う農民の声にこたえる。そんな藤樹に多くの若い藩士が共鳴し、ともに学問の学んでいたが、近江の小川村で一人さびしく暮らす母のことを思い、ついに武士を捨てて帰郷する。脱藩は死をも覚悟しなければならない厳しい選択であったが、藤樹は母への「孝」を選んだ。
小川村に帰った藤樹は、家族や村人たちの暮らしの中で、出世や名誉のためではない自らの学問を確立していく。人にはこの上なく美しい心をもっていると信じ、学問を暮らしの中に実践していく真摯な生き方に、村人たちは次第に見せられていく…。
|